2015_08
09
(Sun)15:20

「アナザーストーリズ」より 伊藤みどりさんの“運命のトリプルアクセル”

NHKBSプレミアムで放送された「アナザーストーリーズ」より、
伊藤みどりさんの放送部分だけピックアップしますにゃヽ(^◇^*)/


アルベールビル五輪で、女子シングル五輪史上初!のトリプルアクセルを成功させ、
日本人初のメダリストとなった、和猫も大大大尊敬する伊藤みどりさんヽ(^◇^*)/

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みどりさんにとって、トリプルアクセルとは―

  誰もやったことのないというトリプルアクセルは、
  やはり私のモチベーションを高めるもの。


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伊藤みどりさんのアルベールビル五輪FSの演技は和猫の記憶にもしっかりと残っています。
当時の和猫は、よく耳にする「伊藤みどり」という名前と、すごいジャンプを跳ぶフィギュアスケートの人、
というくらいの認識しかなかったのですが
たぶん実際の競技ではなくニュース映像等で流れたみどりさんの3Aに深く感動したのがきっかけで、
フィギュアスケートを観るようになったのですにゃよ。

こんなすごいヒト族がいるんだなーw( ̄o ̄)w  スケートって面白いにゃ♪ と。

そんなみどりさんは今でも子供の頃から通っていた大須のスケートリンクに顔を出して
子供たちを教えたりしているそうです。

NHKの番組ではちびっこスケーターたちに「オリンピックは何位だった?」と聞かれて「2番!」と答えたみどりさんですが、
ちびっこスケーターの「おおおお!世界で2番!!!!」という反応が良かったですにゃ(*´▽`*)

「世界で2番」

五輪に出場できるのは限られた才能ある選手だけなのに、
その中からさらに表彰台に上がるということがいかに凄いことなのか。
純真にスポーツに打ち込む子供たちはよく理解されていますにゃね♪

それなのにみどりさんは帰国した時に「銀メダルですみません」と話されたにゃよ。
当時、伊藤みどりさんにかけられた期待の大きさが伺われるエピソードだと思いました。

そんなみどりさんの子供の頃について山田コーチは、当時から目立っていたとおっしゃっていました。
教えていた子たちよりも見ていただけのみどりさんのほうが出来ていた。
そして、そこまでの子は今は私は見つけられていないと。

10歳でアクセル以外の5種類の3回転をマスターしていたというみどりさん。

浅田選手をずっと見てきた中京大学の湯浅教授によると、真央さんはいわゆる天才肌ではなく、
ひとつずつの技を丁寧に時間をかけて磨き上げ、ようやく出来ていくタイプだということですが、
みどりさんは「天才肌」だったのだろうと思いますにゃ。

ちなみに真央さんは山田先生が見た中でも一番強い子で、
「自分をガチッと持っていて、そこを一歩も譲らない強さがある」そうです(*´▽`*)


さて、みどりさんが3Aを練習するきっかけになったのは、
練習のマンネリ化を防ぐために山田コーチが提案したことなのだそうです。

小学生ですでに5種類の3回転をマスターしていたみどりさんは、
中学3年生にもなるとマンネリ化していた練習に集中するのが辛かった。
そこで練習に新鮮味を持たせることでモチベーションを維持していたのですね。
(「伊藤みどり トリプルアクセルの先へ」 / 野口美恵 著 より)

みどりさんの「3Aとはモチベーションを高めてくれるもの」、という言葉の通りだと思います。

みどりさんがはじめて公式試合で3Aを成功させたのは、1988年、愛知県フリー選手権でのこと。
国際大会では1988年のNHK杯が初となります。

ところで番組では湯浅教授によるみどりさんと真央さんの3Aの比較が行われていましたにゃね!


2人の違いのひとつは踏み切り前の速度。


浅田選手3.7m/秒  みどりさん6.7m/秒

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湯浅教授によると、3Aの成功率を上げるには踏み切る直前に減速し、高く跳び上がるのがベストで
高く跳び上がることで、3回転半まわる滞空時間を稼ぐのだそうです。
真央さんはこの方法で跳んでいました。

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対するみどりさんはスピードに乗ったまま跳ぶことで飛距離を伸ばし、滞空時間を稼ぐ。

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そのため飛距離は真央さんの約1.5倍になるそうですw( ̄o ̄)w

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みどりさんはいろんな意味でヒト族離れしているにゃ(;・∀・)

【真央とみどり】3A徹底比較


そういえばみどりさんのWikipediaには、
東京大学体育学研究室の吉岡伸彦氏(1994年当時)によるジャンプの分析が書かれてありましたにゃ。

 ジャンプの高さは40センチを越え、ピーク時には64センチを記録した。東京大学体育学研究室の吉岡伸彦(1994年当時)の分析によると、伊藤のジャンプは踏み切り時の最高速度秒速8m、高さ約70cm、滞空時間約0.73秒、着氷時に片足に掛かる荷重約250kgで、ジャンプ時のある時点での速度は男子をも凌ぐとされた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E3%81%BF%E3%81%A9%E3%82%8A 



みどりさんのお話によると、最初に3Aを練習し出したときも、
そんなにスピード出して大丈夫なの?とみんながヒヤヒヤしながら見られていることが多かったそうです。



世界選手権で女子初の3Aを成功させたみどりさん♪

伊藤みどり 伝説のFS(1989年世界フィギュアスケート選手権) Midori Ito.wmv



テクニカルで5人のジャッジが「6.0」を出した、まさに伝説の世界選手権ですにゃ(*´▽`*)

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これはみどりさんの母校に並ぶ数々のトロフィーやメダル♪

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この「Memorials of Midori Ito」の文字を見て、
「すごくない?この人!! すごい人だったみたいですね。なんかもう死んだ人みたい(笑)」
と大笑いするみどりさん(*´ω`*)この天性の明るさが何とも言えません。

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そんなみどりさんも五輪前には「勝って当たり前、跳んで当たり前」という周囲のプレッシャーから、
「やりたい」から「やらなきゃ!」になってしまったそうです。

山田先生のお話によると、リンクの前まで来ると帰ってしまう。
滑らなきゃ!という気持ちで来るんだけど、足が遠のく。これではダメだ。自分は出たくない。辞退したいと。

そうやって迎えたアルベールビル五輪。
その時の心境を物語るものが、こちらのシュシュ。

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みどりさんのアルベールビル五輪の思い出は銀メダルと、このシュシュなのだそうです。

選手村の部屋から出ようとしなかったみどりさんを見かねた山田先生が
「買い物にでも行ってらっしゃいよ」と促し外に出したそうです。

何でもいいや、と、お土産屋さんでシュシュを買って帰ろうとしたときに、
他国の選手たちが楽しそうにワイワイやっているのを見てとても羨ましく思ったのだそうです。

「あんな気持ちになれたら」と、初めて他の選手を羨ましいと思ったみどりさん。

もう泣けてきますにゃ(´;ェ;`)
世界で活躍する選手たちのプレッシャーというものは、和猫のような凡猫には計り知れないものがあります。

公式練習でも調子の悪かったみどりさんは安全策をとり、3Aを回避して3Lzを跳びましたが転倒。
これを「安全策で尻もち」と、手の平を返したメディア( ̄- ̄メ)

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これは「夕刊フジ」ですにゃね。必殺猫パンチをお見舞いするにゃ!!
しかしいつの時代もメディアというものは変わらない・・・

初日のオリジナルプログラムで4位となったみどりさん。
フリーでは安全策をとって3Aを回避するか・・・?


みどりさんの選んだ道は「挑戦」でした。

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最初の3-3が2-3になり、挑戦した3Aで転倒。

この後は「めちゃくちゃ緊張した」といいます。しかし絶対に失敗してはならないジャンプを次々に成功させ
ようやく身体が動いてきた。

この頃には後半のプログラム構成をどうしよう?と考えながら滑っていたそうです。
もうジャンプのことしか考えていなかったと。

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リカバリーとして、失敗した3Lzと3Aのどちらを跳ぶか?

みどりさんは最後まで「挑戦」を選び、決して諦めなかった。


[HD] Midori Ito 伊藤みどり - 1992 Albertville Olympic - Free Skating



体力も相当奪われてしまった後半で、しかも失敗したら確実にメダルは無い。
それでも3Aを選択した勇気と、成功させてしまう強さ。

「アスリート伊藤みどり」の覚悟と、浅田匡子さんのいう「生き様」が詰まったこの1本のジャンプが
五輪銀メダルだけでなく、観客の心をも捉え、勝ち取ったのです。


これでみどりさんはすぐに引退を決意されたそうです。
みどりさん、22歳の時でした。


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みどりさんにとってもトリプルアクセルは、
「思い切って前に踏み出していかなければならない、けっこう勇気のいるジャンプ」なのだそうです。

3Aは決して2Aの延長線上で跳べるようなジャンプではなく、男子ですら難しいとされる特別なもの。

そんな3Aを、女子で初めてマスターして五輪で成功させたみどりさん。
そんなみどりさんの3Aに憧れて、ひたむきに努力してマスターし、長い年月ひとりで跳び続け、
バンクーバー五輪で3度も跳び、さらに4年後のソチ五輪でも成功させた真央さん。

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バンクーバー五輪、女子フリースケーティング後に
NHKの刈屋アナウンサーが発した言葉が今でも和猫の脳裏に鮮明に浮かんできますにゃ。


 皆さん、浅田選手があまりにも軽々とトリプルアクセルを跳ぶので
その価値を忘れてはいませんか?
これは本当にものすごいことなんですよ! 




トリプルアクセルの価値を忘れてしまっているのは日本のメディアだ、というのが
「アナザーストーリーズ」を観た和猫の感想のひとつですにゃ。


みどりさん、大好きにゃ~(=´∇`=)



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