2016_07
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(Fri)18:30

【雑記】神倉神社

旅行の大手口コミサイト、トリップアドバイザーが、5月に「行ってよかった神社仏閣ランキング」を発表しました。

  → 行ってよかった神社仏閣ランキング Top30

1位から10位までをピックアップしてみました。

   1位 伊勢神宮     三重県
   2位 高野山      和歌山県
   3位 厳島神社     広島県
   4位 三十三間堂    京都府
   5位 禅林寺永観堂   京都府
   6位 唐招提寺     奈良県
   7位 羽黒山      山形県
   8位 神倉神社     和歌山県
   9位 明治神宮     東京都
  10位 出雲大社     島根県


江戸時代の人々も熱狂した伊勢神宮が、不動の1位です。ここは揺るぎないですね!
2位の高野山、3位の厳島神社と、有名どころがランクインしている中、恐らくそれほど知名度が高いわけではないはずの、和歌山県にある神倉神社が8位に入っていることが、少し意外であったと同時に、納得もしました。

神倉神社は、熊野三山のひとつ、熊野速玉大社がある和歌山県新宮市にあり、熊野速玉大社の飛地境内摂社です。
創建は128年頃、主祭神は天照大神と高倉下命(たかくらじのみこと)で、権現山(神倉山)の断崖絶壁の上に建っています。どうやってこんな凄いところに建てることが出来たのだろう?と思うほどの場所です。しかし神倉神社を参拝した人は、必ず行ってよかったと思える歴史ある神社です。

入口にある朱塗りの太鼓橋を渡り、境内に一歩足を踏み入れた途端、不思議なことに空気がガラッと変化するのが、鈍感な和猫にもわかりました。

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しかし鈴門がある社殿までたどり着くには、こんな急勾配の階段を登らなければいけません(;´∀`)

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斜度40度以上はあるのでは?と思われる傾斜に作られた石段は鎌倉積みと言い、源頼朝が寄進したと伝えられています。急勾配な上に、ひとつひとつの高さもけっこうあるし、石段を歩くというよりも、まるでロッククライミングのようです。この石段は全部で538段!和猫は高所恐怖症なので、かなり怖かったです(;・∀・)

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その難所も全体の半分くらいまでで、半分を過ぎたらかなり楽な道のりです。ここを克服したらもう安心。あとは緩やかな道が続くのみです。ようやく周囲を見渡す余裕も出てきます(笑)

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石段を登り始めてからおよそ30分。神倉山の絶壁にそびえ立つ、ご神体の巨大なゴトビキ岩が見えました。

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この巨大な岩は、熊野三山の神々が最初に降り立ったところと伝えられており、名称の「ゴトビキ」は、地元新宮の方言で「ヒキガエル」という意味です。日本書紀では天ノ磐盾(あめのいわたて)と記されています。

見れば見るほどすごい岩!岩の周囲からは弥生時代の銅鐸の破片22個が出土していることから、古代からここで祭祀が行われていたのではないかと思います。

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拝殿は明治13年の台風で倒壊したようで、現在のものは昭和初期に建て替えられたそうです。社殿の前まで登り拝礼した後に、ふと振り返ってみると、新宮市街と熊野灘が一望でき、高所恐怖症であることをうっかり忘れてしまうほど、見事な景色が広がっていました。

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しかし急勾配の石段は、実は登りよりも下りのほうがより恐ろしいことに気付き、一気に現実に引き戻される和猫でした(;´∀`)
それでもやはり行って良かったと感じることが出来る素晴らしい神社です。

神倉神社では毎年2月6日に、およそ1,400年前から伝わる日本最古の火祭り、「お燈祭り」が行われます。
熊野地方に春を告げるお祭りで、白装束姿で腰に荒縄を巻いた「上り子」と呼ばれる男性たち2,000人あまりが、ゴトビキ岩のある場所から燃え盛る松明を片手に一斉に駆け下りていくのだそうです。

あの石段を駆け下りるってどういうこと?ヽ(  ̄д ̄;)ノ

お燈まつり 和歌山県新宮市・神倉神社


和猫は恐ろしくて無理!その前に、この日は女人禁制で、女性たちはあの朱色の太鼓橋のところで上り子たちが降りてくるのを待っているそうです。また、上り子は精進潔斎のため、お祭りの1週間前から白米や豆腐など、白い色のものしか口に出来ません。

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燃えさかる松明を手に石段を駆け下りる男たち=6日夜、和歌山県新宮市(20秒間露光、柿平博文撮影)
(画像URL http://www.sankei.com/west/photos/160206/wst1602060074-p1.html

「お燈まつりは男の祭り 山は火の滝、下り竜」と新宮節の歌詞にあるように、神倉山が燃え盛る無数の松明に彩られる様は、ほんとうに火の竜が降りてきているかのようです。


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